新聞日記

新聞から世界を考えてみる

体力・運動能力調査

文部科学省が2013年度の調査結果を発表しました。

毎年のことなのですが、「児童の体力が低下している」っていう記事。おそらく来年の結果も、同様の記事が登場するのでしょう。そして、専門家による「現代の生活では遊びの場が失われている」みたいな“分析”が紹介される。毎日新聞にいたっては、「テレビゲームの影響」って・・・。すでに「テレビ」じゃないのでは?

社会、つまり生き方・考え方が多様化しているのに、こうした基礎的なデータから、なにが判断できるのでしょうか。

一方では、毎年とはいかないけれど、中学・高校の大会記録は更新され続けています。あるいは、スポーツ施設のデータから、その充実度の向上を挙げる事も出来ます。また教育現場では、体力向上に向けた授業方法の改善も取り組まれています。なのに、今回の運動能力調査では「低下」。

問題はどこにあるのでしょうか。多くの新聞が1面に掲載している記事の割には、なんとも薄いと思ってしまう。記事を読んでも、正直なところ「あっ、そう」ぐらいにしか感じないのです。

「昔はキャッチボールできる空き地があった、日が暮れるまで友達と駆けずり回った・・・あぁ、昔はよかった。今の若い子たちは・・・」という声が聞こえてくるようです。それを後押しするかのように、日経新聞の社会面では「高齢者は過去最高水準」との記事。「見ろ、我々(お年寄り)は元気だぞ!」

そしてとどめを刺すかのように、毎日新聞の社会面「高1の9割 スマホ保有」(総務省)の記事が来る。

しかし東京新聞の「予備校 迫られる変革」や日経新聞の「忙しくなる子供たち」を読むと、最初に出てきた専門家の方々の“分析”ってなんなんだ?って思ってしまう。