新聞日記

新聞から世界を考えてみる

マタハラ

マタニティー・ハラスメント。略してマタハラ・・・。まず言葉というか、その語感に違和感があるけれど、要するに「妊娠者への嫌がらせ」ということか。

広島市理学療法士の女性が元勤務先の病院に対して損害賠償を求めた訴訟で、最高裁判決を各紙は伝えている。基本的に記事からしか情報を得ていないので、細部が異なっているかもしれませんが、今回の事案としては、次のようなことだと思う。

彼女は副主任に昇格後、妊娠を理由に業務負担の軽い部署への異動。その際に、副主任職を解かれた。また復職後も、その役職には戻らなかったということ。

これに対して、今回の最高裁判決は・・・「妊娠や出産を理由にした降格は、均等法違反」ということです。ただし、本人の同意雇用主側の特段の事情があれば、例外としている。

そもそもが、harassment(ハラスメント)は“嫌がらせ”。その“嫌がらせ”で、相手の尊厳を傷つけるばかりか、報酬や職業を損なわせ、職場からも追いやる。つまりは、これこそイジメってやつだ。道徳教育が必要なのは、子どもだけじゃないだろ?

さて、話が逸れた。この“嫌がらせ”が発生する原因はどこにあるのだろうか。個人レベルのことであれば、その加害者を強く罰する必要がある。それこそ、職場から排除するべきであろう。言い過ぎか?しかし、それが企業精神とか言うのであれば、トップが責任をもってしっかりと説明するべきだと思う。それが合理的理由に基づくものであれば、こそこそと職場の“空気”などつくる必要などないのだから

大企業はともかく、中小企業ほど難しいって論調がチラホラあるけれど、本当は逆。そりゃ制度とかカネのかかることは、中小企業は遅れがち。でも中小企業の方が、社長と従業員の距離が近いのだから、説明責任は果たしやすい。そして職場の“空気”も換えやすい。

従業員を「社員」と呼ぶ意識を、あらためて思い起こしてもらいたい。