新聞日記

新聞から世界を考えてみる

中村教授と日亜化学工業

「貴重な時間を弊社へのあいさつなどに費やすことなく研究に打ち込み、物理学に大きく貢献する成果を生みだされるようお祈りする」

これは2014年のノーベル物理学賞が決まった中村修二氏が、元の勤務先であった日亜化学工業に対して“関係改善”を呼びかけたことに対する返答。「発明の対価」をめぐる訴訟を繰り広げた「過去」があるが、双方にとって「過去」になどなっていないのではないだろうか。

それにしても中村教授。日亜化学の返答は想定内だったのではないだろうか。と言うよりも、そもそも狙っていたと思ってしまう。

中村氏は日本における「発明の対価」、つまりは「従業員の地位」に注目させた点が印象的でしたが、実際はどうなのだろうか。もちろん彼にすべての責任、役割を担ってもらう必要はないけれども、企業内技術者(理系に限らないから、つまりは従業員)の地位は、あれから変化したのだろうか。そして同じ企業内研究者である田中耕一氏(島津製作所・2002年化学賞)と何が異なっているのだろうか。

中村氏の科学的業績にイチャモンをつける気はない。そもそも彼の業績をしっかりと受け止められる知識も意欲もないけれども、中村氏のあのパワーのスゴサに、おもわず注目してしまうのです。次はなにをやりますか?って。