読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新聞日記

新聞から世界を考えてみる

認知症

認知症は病気である。脳の神経細胞が死んでしまうことで起こる記憶障害。患者は高齢者に多いが、若いからといって無縁ではない。しかし高齢化を背景に、その患者数は増加の一途だ。脳だって身体の一部であるのだから、衰えていくのである。しかし、脳に精神があると誤解しているものだから、気持ち(精神)をしっかり保てば避けられるという迷信が横行することになる。確かに、両者は無関係ではないけれど、イコールの関係ではない。

つまり、精神どおりに脳が反応してくれなくなる。そして脳は情報を遅滞させ、誤認し、あるいは無視や誇大化する。結果的に精神は混乱する。なんだコレは!その時、精神(気持ち)を、落ち着かせることを、果たして私はできるのであろうか。その上、周囲との意思疎通は、かなり難しいのだ。

あたり前だと思っていること。言葉・表情などのコミュニケーション手段が効果的に使えない。そして容姿や技術や資産には、もう価値がない。その状態で、どのように生きていくのか。そこには孤独な魂しか存在していない。それすらも正常なのか、自分では分からないような世界。

政府は認知症対策の調査を始めるという。認知症を予防や治療法、そして対策についての貴重な基礎資料となることでしょう。

その一方で、覚悟しなくてはならない事態がある。それはである。その先に「最後の審判」や閻魔大王による査問があるかは分からないけれど、少なくとも死という時間(瞬間)は避ける事が出来ない。誰にでもおこる事態であるけれども、普段から意識している人は少ないのではないだろうか。そんなこと意識していたら、普通の生活なんて、できないのかもしれない。認知症と同様に、死を意識することで、なんとあやうい世界に生きていることだろうかと思う。そして、今日を大切にしたいとも思う。