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新聞日記

新聞から世界を考えてみる

エアバックのタカタ

エアバックを製造しているタカタ。アメリカの上院議会では公聴会を開き、製造元のタカタと、その製品を搭載したホンダを追求した。

4年ほど前だったか、トヨタもアメリカの公聴会によばれて激しい追及を受けた。しかしあの時と、なんだか印象は違う。トヨタ車による急加速事故がその発端。そしてトヨタはリコール対応をしてきた。内部事情までは知らないが、印象としては「精いっぱい」の対応はしたように思えた。

しかし、どうなんだろう。今回のタカタやホンダの対応は、不誠実な印象を受けるのだ。これはアメリカだけの問題ではない。日本でも、同様の事故は起きているのではないか?それについての報道はどうだろうか。あまりにもなさすぎる。

確かにアメリカ議会による追及は、過剰な側面も否定できない。特に中間選挙を経ての議会である。今回は上院での公聴会であったが、各議員たちの「やる気」は充分だ。もちろんバッシング的な意味合いも強い。それにしても、タカタ幹部の言葉には「現在はもう安全だ」の主張。そこに反省は感じられないのだ。本当に「安全」なのか?どこの誰が確認したのか?

日本製商品の武器は、価格よりも品質で勝負する時代。価格では新興工業国にかなわず、かといってデザイン的なセンスではヨーロッパ諸国。そして革新的な技術はアメリカ。それに対する日本は、先進的技術もあるが、その基本には安全性に対する信頼ではないだろうか。その信頼を傷つけたことに責任を感じているのだろうか。

それと共に、日本政府(国土交通省消費者庁など)や議会(国会)は、何をしているのか?とも思う。「アメリカで問題になっているから、日本でも問題」では、遅くないか?タカタもホンダも日本の企業だ。そして新聞をはじめとする報道機関は、なにをしているのか?日本で起きていることを、外国に指摘されて初めて取材する。なんだか情けないと思ってしまうのである。