新聞日記

新聞から世界を考えてみる

パナマ運河

ニカラグアで運河着工計画があるらしい。

大西洋と太平洋を、海運でつないでいるのはパナマ運河。着工は1880年で、1914年に完成している。それまでは南アメリカ大陸と南極大陸のあいだ、マゼラン海峡を通るしかなかったのだから、大幅な時間の短縮につながっている。

しかしこのパナマ運河は、現在運航している最大の船、スーパータンカー(ULCC;Ultra Large Crude Carrier)では通れない。「PANAMAX」と呼ばれる規格の船があるくらいで、だいたい6~8万トンクラスだという。ちなみに地中海と紅海を通しているスエズ運河にも、「SUEZMAX」という規格がある。こちらは12~20万トンクラス。だからパナマ運河よりも、スエズ運河の方が広くて深いということなのかな。世界で活躍するタンカーは、「VLCC」(Very Large Crude Carrier)の20~30万トン級が主流。今回記事になったニカラグア運河(?)は、このクラスが通れるものにするという。

 当然、今の技術を使うのだから、さぞかしイイ運河になるのかと、勝手に、そして呑気に考えていたら、そうでもない。総延長は、パナマは79キロだけれども、新運河は278キロ。途中に大きなニカラグア湖があるからだけれども、だからこそ環境への影響は避けられそうにない。また、海峡の通過時間も、“待ち時間”まで考慮すると、それほどの差がないことに、すこし驚いてしまった。あまりメリットを感じない・・・と。

記事では、アメリカのすぐ近くにあるニカラグアの反米政権と中国資本の連携を取り挙げていた。しかし私としては、世界的な物流の一端、つまるタンカーの大きさに興味が募ってしまった。

師走でもあり、個人的には交通の選択肢は複数あって欲しいとところですが、さすがこの記事からは、失礼ながら「1本で良くない?」って思ってしまいました。