新聞日記

新聞から世界を考えてみる

病床数

歳出の大部分を占める社会保障関連費。これ自体は、何の問題もないことだと思う。ただ財政状況から、社会保障関連費も縮小させなくてはならないのは分かる。なにを「ムダ」とするかは、非常に分かりづらいけれど。

今日の記事では、厚労省が患者の需要を上回る過剰な病床を削減する指針をまとめて、各都道府県が実施していく。そして今回は総量規制ではなく、病床を種類別に分けて、削減していくという。

これまでの総量規制によって病床数は増えていないが、限られた数のなかで、より医療費が高い救急・重症者向けの病床を増やしていることが背景にある。一方で、医療費が比較的安いリハビリ向けの病床数が減っている。高い・安いというが、結局はこれも、国が定めている医療報酬に関係している。

生命や健康は、容易におカネに代えられない。それは時間も同様である。これが一般的なモノ・サービスに対してなら、ある程度の価値化、数値化は出来そうなものだけど。あまりにも生命や健康や時間と、カネで表現することにためらってしまう。これが「人間らしさ」なのかもしれない。科学的な分析からすれば、「不合理」でしかない感情なのかもしれない。

政府が策定している指針は、おそらく合理的なつくりになっているのだろう。だからきっとアタマでは理解できるハズだ。しかし現場では、簡単に割り切れない事情がでてくることであろう。

制約があるなかで、どのように患者となった人々のケアができるのか。自分の仕事に対しての責任感が問われているような気持になりました。