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新聞日記

新聞から世界を考えてみる

炭田

炭田と言えば、九州の筑豊炭田や、北海道の夕張なんかを思い出す。しかしいずれも、主要エネルギーが石油へと変わり、海外からの安い石炭が輸入されるという流れの中で「斜陽」産業化し、なんだか「産業遺産」の様相を呈している。

そのようななかで、新聞の片隅の記事を見つけてしまった。

「石炭露天掘り 40年ぶり参入」

え?露天掘り?炭鉱っていうと、なんだか炭坑のイメージが強い。まさに山本作兵衛氏の「炭坑記録画」の世界。あるいはアニメ「ラピュタ」の炭坑か。「露天掘り」のイメージは、オーストラリアなどの広大な土地を思わせる。そんな広大な土地を切り崩していく炭田?はて?

場所は、北海道栗山町。夕張市の隣である。札幌第一興産が「参入」とかいてある。ちょっと調べてみたら、実はすでに採掘している企業がいくつかある。つまり、「新規参入」が40年ぶりということだ。もちろん記事にも書いてあるが、なにぶん小さい記事なので、つい見落としてしまう。泊原子力発電所が停止しているために、北海道電力は火力発電所をフル稼働させている。そこで使用される燃料の需要が増していることをうけての新規参入ということらしい。

しかしこの需要はいつまで続くのであろうか。また北海道釧路の海底炭坑と違い、露天炭坑の埋蔵量や、拡大すれば避けられない森林伐採による環境破壊は大丈夫なのだろうか・・・と思ってしまう。石炭も森林も、どちらも貴重な環境資源。そこから得られるエネルギーに対する敬意を忘れてはいけない。