新聞日記

新聞から世界を考えてみる

人手不足

この言葉を記事で目にすることがやはり多くなってきた気がする。

帝国データバンクが発表した調査では、企業1万社のうち、正社員が不足していると答えた割合は、37.8%。昨年比では、1ポイント上昇だという。特に「情報サービス」の59.3%だという。一方で、非正社員が不足していると回答した企業は全体の24.1%。

そして国土交通省は、航空機のパイロットの年齢制限を64歳から67歳に引き上げると言う。実際に定年がのびるかどうかは航空会社の労使協議で決定されるというが、背景には、パイロット不足の影響が大きい事があるのだろう。

また厚生労働省は、介護スタッフの人材確保策として、介護福祉士の国家試験義務化を先送りする。現在は福祉系大学や専門学校を卒業すれば、介護福祉士の資格が得られる。それを質の確保と向上から、国家試験導入の動きがあった。それを延期するという。

なんだか質より量?

人材サービスのディスコの記事もあった。2016年卒の新卒採用活動について、「学生の質よりも採用予定人数の確保を優先」と考える企業の比率が5年連続で増加して約16%に上っているということであった。調査対象は、全国の有力企業約1200社という。ということは、約192社。副見出しにするには、少なくないか?記事の内容を見ると「質を優先」としているのは8割以上。そりゃそうだよね、な~んだって思いました。ただ「金融」の約3割が「数を優先」と回答したことが、特徴的なのかもしれない。

まずは量を確保してから鍛え上げていくか、それとも、有能な人材を集めていくのか。企業によってその事情は異なる。しかし、入口はちがっても最終的に求めていることは同じではないだろうか。

人口減社会に突入し、労働力人口は減少の一途。ならばこそ、人間一人一人を大切にする社会になって欲しい。採用数を増やすのはいいが、安易な切り捨てがなくなりますように。