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新聞日記

新聞から世界を考えてみる

ペッパー

ソフトバンクのCMや、あるいはテレビ番組のなかでも度々登場する、ヒト型ロボットの「ペッパー」がついに発売された。

と言っても、一般向けではなくて開発者向けの、それも300台限定。驚いたのは、その完売までの時間が、なんと1分。そんなに人気なのだろうか。

それにしても不思議なカンジがする。ロボットと言えば、なんだかすごいパワーがあって、人間ではできないような危険な作業とか、素早くて正確な動作を、それも長時間にわたって行ってくれるというイメージがある。あるいは、人間の作業を大幅に補助してくれるような。つまりそれが、「役に立つ」の意味であったような気がする。

「ペッパー」君(さん)には申し訳ないが、彼(女)には何ができるのであろうか。缶コーヒーのBossとコラボしているCMでも、なにもできないっぷりをアピールしている。本当に何もできないのかは別問題として、こうした「なにもできない」を宣言しているロボットに関心を寄せてしまう日本社会がスゴイって思った。

これまでの意味では、確かに「役に立つ」とは思えない「ペッパー」君(さん)。だけれども、人間ができない、いや、いつの間にやらできなくなってしまった人間関係を、「やんわり」と修復してしまう能力があるのではないか?と期待してしまう。

飛べるわけでも、そして胸に設置してあるパネルから道具を出すことはできない(ネット注文はしてくれそう・・・それも勝手に)けれど、「話し相手」になることで、人間の本来のチカラをよみがえらせるとしたら、それは驚くべきことだ。

「ペッパー」君(さん)ではないけれど、老人介護施設では、ロボットを話し相手にする実験が行われているらしい。これからの社会が、今後どうなっているのか。なんだか、相変わらずオモシロい。