新聞日記

新聞から世界を考えてみる

遺跡破壊

イラクの観光・遺跡省は、2000年前のハトラ遺跡が破壊されていると発表された。ここはユネスコによって世界遺産にも登録されている。ハトラは、パルティア王国の交易都市とした栄えたことで有名である。

歴史が好きな事もあって、こういう記事には注目してしまう。世界遺産関連のテレビ番組を観るのも好きだ。だからこそ、こうした破壊発動の報を目にするたびに、気分は良くない。

しかし、それはちょっと自己中なのかもしれない。

もちろん遺跡の価値を否定する気もないし、保存を願うことには変わりはない。また破壊活動をしている人を支持する気など、毛頭ない。ただ、破壊に手を出さずとも、現地の人たちはどのように思っているのだろうか。今は、遺跡どころの話ではないのではないだろうか。

そうやって、20世紀に発見されるまで長い間忘れ去られてきたのだから。日本も、他人のことは言えまい。ずいぶんと文化財を、文化財などと価値を認めずに破壊や転売、あるいは風化されるままに放置してきてたではないか。

平和になって、豊かにもなって、はじめて文化なんて言っていられる。そんな自分が情けなく感じるのだ。つらい時こそ、大変な時こそ、守らなくてはいけないことに、私も気づくことができるだろうか。