読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新聞日記

新聞から世界を考えてみる

金利が下がる

ロシアもブラジルやトルコ、インドネシア金利を下げる。日本は量的緩和実施中であるし、ユーロ圏も量的緩和を開始する。どこもかしこも金利を下げる。

金利が下がることは、どういうことのなのか。

まず貯蓄を考えた場合、将来に資金をまわす魅力が薄れる。そして借り入れを考えると、今度は将来の資金を使うリスクは減ることになる。金利が低下するほどに、将来に資金を残すぐらいなら、今、使っちゃいなよ~と促されてしまう。

この流れに人々が乗せられれば、世の中に出回る資金量は増える・・・ハズ。出回るとは、使うことだから、景気が上向く。そして資金量が増えることは、インフレ傾向にもつながる。

さて、こうした国の経済を見た外国の反応はどうなるのか。

景気が良いのであれば、この国に投資しようとするかもしれない。その場合は、その国の通貨の価値は高くなっていく。将来性を見込むからだ。しかし金利が安いのでれば、その国での資金運用は魅力がない。その場合は、他の通貨に切り替えてしまい、資金がその国から出て行ってしまう。通貨の価値がどうなるかは、外国との相対的な関係性で、状況によって一変してしまうわけだ。

一般的に、通貨高になれば輸出産業によっては打撃で、輸入業にとっては恩恵がでる。一方、通貨安の場合にはその逆だ。

外国からの投資に頼っている国であれば、資金が引き上げられるのは困る。そこでムリして金利を上げるかもしれない。しかしそれは多大なリスクを呼ぶ。将来、その高金利で苦しめられるからだ。しかし金利を下げていては、外国資金は呼び込めない。

ならば低金利で、外国資本に投資してもらったらどうか。しかしそんな貸し出せるだけの金が、どこにある。

貯金には、なんだか夢があった。働いて得たおカネを、塵のように積み立てる。そこに数円の利息が付いた時の、ほんのちょっぴりの幸せ。(休日のATMは、その幸せを無残にも奪っていくのであるけれど)

いろんな思惑が錯綜している世界経済。金利が下がろうが上ろうが、結局今日も、仕事に行くのだ。