新聞日記

新聞から世界を考えてみる

免震ゴム

地震対策のひとつとして注目される免震工法。その中核ともいうべきものが、免震ゴムである。マンションなどの高層建築の基礎部分に設置して、地震による揺れを抑える働きが期待されている。

その免震ゴムを生産している東洋ゴム工業が安全性を確かめるデータの改ざんを行っていたと言う。安全に対する需要を、見事に裏切ってくれたものだと思う。そしてここまで大きな企業で、一社員の責任では済まされることではない。

それにしても、今までに設置されてしまった建物はどうなるのだろうかと心配になった。私は建築に詳しくはないけれど、どうやら設置されても交換が可能であるらしい。ちょっと規模は違うけれど、迅速な交換をして欲しい。地震はいつ来るかわからないのだから。

そしたら今朝の新聞で、ブリジストンが手を挙げているという。先日、中国の国有企業がPIRELLI(ピレリ)を買収して、タイヤ業界が取り挙げられていたから、余計にブリジストンに注目が集まっている。

記事では、東洋ゴムの交換にブリジストンが協力するという。両者は、ともに免震ゴムを生産している。しかもブリジストンの国内シェアは約5割の最大手だという。これは心強い。

しかし両社は、同じ製品タイプであっても、寸法や固定するボルトの位置などの細かい点の仕様が異なるので、そのままでは使えない。つまり、一度納入が決まったら、そのブランドを使い続けるしかないことになっている。だから、今回の交換にあたって、ブリジストンは「特注品」対応になるということだ。その為、東洋ゴム側は、ブリジストンに情報を提供することになる。

さて、東洋ゴム。窮地です。安全をおろそかにすることの恐ろしさを、ちょっと垣間見た気がした。