読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

新聞日記

新聞から世界を考えてみる

児童養護施設

厚生労働省によると、児童養護施設で2013年度に確認された虐待が87件あったということだ。前年と比べると件数は増えた。被害に遭った子どもは155人で、これは18人減ったと言う。

全国の児童相談所での児童虐待に関する相談対応件数は、平成24年度(2012年)で66,701件の虐待件数。そして虐待死は58人に上っている。

児童養護施設に限らず、虐待という問題は発生している。虐待を大きくわけると、身体的虐待・ネグレクト・性的虐待・心理的虐待の4分野になる。全国統計でも、児童養護施設でも、一番多いのは身体的虐待。全国は35.3%で、今回発表された児童養護施設では、55件/87件だから、63.2%になる。これは何を意味するのだろうか。

全国統計での2位は、心理的虐待(33.6%)である。暴力をグッとこらえはするが、暴言や無視などを止めることはできないのかもしれない。それに引き替え、児童養護施設では、そのまま暴力がでてしまうということか。

さまざまな方面で、児童虐待を防止するための研究や取組みがなされている。人間のなかにある暴力性。自分の中にも、きっとあるのだと思う。だから虐待する人間を責めて済む問題ではない。どうすればこころの中の悪魔を消し去ることができるのか。あるいはせめて、出て来れないように閉じ込めてしまいたい。

自分のことだって、思い通りにならない。まして他人だ。そりゃムリってもんだろう。それよりも言葉一つで、あるいは表情だけで、想いが伝わる奇跡を感じる。なんで、想いを、私たちは伝わるって思っているのだろうか。この不思議な現象。考えてみれば、奇跡としてか言いようがない。