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新聞日記

新聞から世界を考えてみる

機能性表示食品制度

いったいなぜこんな制度を始めようとしたのか。私にはわからない。公官庁が新たな許認可権を得たがためなのか、それとも企業側の求めによるものなのか。どちらにしても消費者のためではないことは事実であろう。

現在でも、トクホ(特定保健用食品)という制度がある。これがまず導入された背景には、健康ブームの中で、あまりにも怪しい商品が出回りすぎたことが原因であったはず。

効果が薄い、あるいはまったく関係ないにも関わらず、その効果を訴えていた商品。それに踊らされてしまう消費者が悪いとでも言わんばかりの百花繚乱、玉石混交状態。というか、ほとんどが石ころ・・・。このままではグレシャムの「悪貨、良貨を駆逐する」ことになる。それに歯止めをかけるのが、特定保健用食品制度であった。

しかし、この国の許可を得るには、時間と費用が莫大にかかる。とても中小企業などでは難しい。そして中小企業、地域の地場産業から「カラダに良い」とされる商品は出てきにくいという批判があった。きっとそれで、今回の新制度が導入されたのであろう。

だったら、既存の制度である特定保健用食品の制度改善で対応できなかったのであろうか。それともこれは上手くいっているから、それには手を付けたくなかった・・・というのが実情なのだろうか。大企業側も、トクホでの砦は守りたいブランドでもあるのであろう。

間違いなく混乱するのは消費者である。新制度による「機能性食品」が、信頼を勝ち得るかはこれからが勝負。生産者側である企業のモラルにかかっている。