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新聞日記

新聞から世界を考えてみる

イエメン空爆

 国連安全保障理事会はイエメン領内での空爆を一時停止をめぐり緊急協議を開催した。この空爆の攻撃対象はイスラム教シーア派の武装組織。しかし空爆は、いくら高性能になったとはいえ、やはり巻き添えになるのは市民だ。空爆を行っているのは、隣国のサウジアラビアを中心とするスンニ派諸国。しかしこう宗教(宗派)対立という構図は、果たして正しいのだろうか。

攻撃を受けているシーア派の後ろには、同じシーア派のイラン。そしてサウジは、アメリカの同意がある。このイランとアメリカが、核開発疑惑をめぐって対立をしているわけだけれども、先日、問題解決に向けた合意が成立した。

すると、先ほどの空爆一時停止の決議案が提出された。提出したのは、アメリカではない。なんとロシアだ。ロシアが停止要請を出した。アメリカはサウジに対して空爆を同意しているだけに、言い出しづらい環境なのだろう。そしてロシアとしては、存在感をアピールできる。昨年、そして現在もクリミア問題で、ずいぶんと批判されてきたのだから、国際社会への信頼回復につながる。

こうしてより国際政治は複雑になっていく・・・ように見えて、実は単純化できなくもない。それは大国は、それほど小さい国のことなど考えていないのではないか?と。さらに言ってしまえば、空爆などによる市民の被害よりも、自分たちの主義(宗派)や、メンツの方が大事だということ。そんな大国に都合で、自国民の安全が委ねられる。その理不尽さを感じずにはいられない。