新聞日記

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箱根山風評被害

箱根山の火山活動が活発になっていて、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げた。これによって大涌谷周辺の半径300メートルに避難指示、そして大涌谷を通過する箱根ロープウェイは運休となった。それだけではない。火山性地震も発生している。地元住民はもちろん、観光客もこれでは不安になって当然であろう。

これを「風評被害」だと断じたい気持ちは分からぬでもないけれど、この事態は果たして「風評」と言われる事態なのであろうか。

大涌谷から温泉を供給されている旅館は、ほぼ毎日のように大涌谷にある施設を点検・整備しなくはならないそうだ。ということは、懸念されている水蒸気爆発が起きた場合、温泉は止まるのではないか。正確な情報をとにかく流すことで、不安は軽減されるけれど、観光資源である大涌谷やロープウェイが使えない現状と、有感地震が発生しているのでは、魅力がそがれる。

「箱根は広い。大涌谷から離れている、ここは安全だから・・・」といった声も出ているが、これまで「箱根」という一つのブランドを創りあげてきたのに、ここにきてあっさりと切り離されているところが、何とも悲しく感じてしまう。